龍は本当にいたの? -19-
カズヤが妖精さんをみえるようになったと言った翌日。学校から帰ってきたカズヤは自分の手のひらを指差して、「この子のことを思い出したの」と言ったのですーー。
カズヤから青リスちゃんとの出会いを聞いた私は、この話も全く信じられませんでした。
天国から一緒に来た動物がいるなんて、しかもそれが青いリスって。
リスは青くないし、それに、カズヤの手のひらには何もないのです。
「カズヤ、本当にそこにいるの? やっぱり、なにもみえないよ💦」
どうしたって、何も見えない。
「『ママ、みえないのー? なんでー』ってみんな残念がってるよ。」
ごめんね。見えるものなら、私だって見てあげたいんだけど……。
「青リスちゃん、ママよしよししてー! ってそこにいるよ」
それは可愛い。
よしよししてあげなきゃ。
と思った私ですが、すぐに冷静になります。いやいや、カズヤそう言いながら、本当は何もいないのじゃないの?
「青リスちゃん、ママーこちょこちょしてーだって」
あ、こちょこちょね。もう! 可愛すぎるー。
私は青リスちゃんがいるというところで指を横にフリフリ、こちょこちょしながらカズヤに聞きました。
「カズヤ昨日妖精が見えるようになったと言っていたよね? 最初みた妖精は羽のある子とキノコだったよね? ここにいる子は妖精ではないのね。」
「うん。妖精みたいな存在だけど、どちらかというと、この子は天使とか神様に近いのかな。この子すごいパワーあるからね。」
そして、カズヤは青リスちゃんまた転がっちゃったー。といいって笑っています。
なんですって、妖精がいて、パワーのある動物がいて、そして、今サラリと天使や神様に近いって言ったよね?
前日に続き話すぶっ飛びな内容に、カズヤは本当におかしくなってしまったと不安になります。
そして、私はふとあることを思い出してカズヤに聞きました。
「カズヤまさかと思うけど……、昨日から龍がみえたりとか、してないよね」
「あ、いるよ! 龍のタイムくんでしょ? 最近みえないと思っていたけど、いたんだね。僕、園でよく一緒に遊んでいたよね。昨日お腹がすいたーって言ってきたのはタイムくんだったよ。」
ああ、なんてことになっているんだろう。
だって、タイムくん。それは私の妄想キャラクターのハズだったのです――。
🐿🍄✨✨ここふし雑談部屋🐿🍄✨✨
青ちゃん「ママぁ、ブログおつかれさまぁー」
マリー「ありがとう。青ちゃんも校正お疲れ様」
カズヤ「今日はママがどうやってブログを書いているかお話しするのが面白いかな?」
青ちゃん「カズヤかしこーい」
マリー「そうだね。それは大切な話かも」
カズヤ「ママは僕が妖精さんたちのことを話しはじめてから、その話をノートに残していたんだよね。」
マリー「そうなの。私の汗と涙の結晶が……」
青ちゃん「ママすてきー」
カズヤ「ぼくのイラストやママのイラストも沢山あって今みても面白いんだよね。」
マリー「そう。カズヤの話を聞きながら私が絵を書くこともあったよね。しかし、お見せできるものじゃないので封印!」
青ちゃん「えー!みんなにもみせてほしいのー」
マリー「だめー」
カズヤ「ママの絵みたいに、中にはブログだめな子もいて、ママがある程度書いたものを更にみんなでチェックするんだよね」
マリー「天国編は特に難しかったぁ」
青ちゃん「神様チェックがはいったからー。ママありがとー」
カズヤ「そんな、汗と涙の詰まったママのブログです。」
青ちゃん「僕やみんなのパワーも入っているよ」
マリー「青ちゃん、みんなありがとう。頑張るよ」
カズヤ「妖精水。だいぶ減っているみたいです。まだ、妖精さんやパワーアニマルが飲んでなかったり、おかわりする場合もポチッとお願いします。」
みんな「引き続き、ポチっとよろしくお願いしまーす」
タイムくん「次はボクの話だよ。みてねー」
🐿🍄✨✨おしまい🐿🍄✨✨
お空の滑り台 -18-
前回の続き、生まれる前、カズヤがハートちゃんだった時、パワーアニマルの青リスの青ちゃんと出会ったカズヤはその後どうしたかというと……そこでとんでもない事をしていたようです。
神様、羽が付いた優しい人、パワーのある動物。妖精さん達と住む世界。そこで写真や望遠鏡で見てママを決めたハートちゃん達は、降りる時期近くなると、滑り台に乗るための待合室の扉が開いて、待合室の中に入るそうです。そして、滑り台の入り口が開くのを待っているそうです。
しかしカズヤは望遠鏡で私の様子を見るのに夢中で、ママ待合室には入っていなかったようです。
気がついたら待合室にハートちゃんが集まっている💦
慌てたカズヤは一緒にいるパワーアニマル達の力を借りたそうです。神様が間違えて待合室のドアを開けた隙に待合室に入り込み、ちょうど誰かが乗ったばかりの滑り台に飛び乗ったそうです。
ママに会いに行きたい。その一心で……。
「カズヤ、それやっちゃいけないことじゃないの」
「 悪いことをしたとかそういうことにはならないから大丈夫だよ。」
そうなの? そんな感じなの? いいの?
「うん。でも、ボクが滑り台に乗ったら、神様すごく慌てていたよ。『まだ行っちゃダメー! まってー』って叫んでいた。あとで聞いたら、本当は僕の前に滑り台に乗った子がある決まったところを通り過ぎないと、次の子は乗っちゃいけないって決まっていたみたい。まだその時は乗っちゃいけなかったんだ。」
そうなのね。神様、迷惑かけて、ごめんなさい。
そうして、カズヤはママ行きの滑り台に乗ったようです。しかし……。滑り台にカズヤと別のハートちゃんがほぼ同時に乗るということになってしまって、先に乗っていた子はどうなっちゃったの?
「普通は後から乗れないように扉がしまるんだけど、閉まる前に僕が乗って、その子にぶつかったの。そして、その子は滑り台から落ちちゃったの。だけど、妖精さん達が言うにはもう一度別のママの滑り台に乗ったみたいだよ」
よかった。ちゃんとまた乗れるシステムなんだね。
「そして、そのあとユリが来て妹になったんだよ。ユリは待合室では僕に先にいかせてくれたんだ」
ユリなら、確かにそうしてくれそうだよね。兄妹じゃなくて姉弟に時々思えるのはこういうことだったのね。
「でもさ、落ちてしまった子、カズヤみたいにその時のこと覚えていたら、『落とされた――』って思うだろうね」
ふと、私は心配になりました。会えなかった魂、私のところに来たいと並んでいた子、その子は今どうしているのかな? 幸せに暮らしているのかな、そうだといいな………。
でも、これらは全てカズヤの妄想かもしれないし、もしそんなことがあったとしてもカズヤのように覚えているとは限らないよね………。
少し、胸が苦しく切なくなるような気持ちになりましたがそれは一瞬のことでした。
「それから、僕達は更にスピードをあげて、ママのところに行ったんだ。そしたら着くのが早すぎて、ママのところで、僕、すごーく、すごーく待ったんだよね」
本人は『ほとんど眠っていたけど、早めに来たから色々なところにママと出かけることができた。ママにくっついて色々な地球の神様に挨拶したし、旅行も行けた。』と後悔はないそうです。
確かに私の写真には、よく怪しいものが写り込んでいたんです。そして、カズヤは小さい頃にそれらを指差し、これボクだよー! と言っていたのです💦
変な事言うわねーと思っていたけど、あれカズヤ本気で言っていたのね💦
そんな訳でカズヤと青ちゃんと出会いの話はこれでおしまいです。そして話は手のひらに乗った青ちゃんとの出会いに戻ります。
🐿🍄✨✨ここふし雑談部屋🐿🍄✨✨
青ちゃん「じゃーん。ボクです。青ちゃんです」
マリー「青ちゃん、カズヤが神様強行突破するの。手伝ったそうですねー👹」
青ちゃん「ごめんなさーい。カズヤやみんなから聞いてボクもママに会いたくなっちゃって」
マリー「そう素直に言われると、うーん」
青ちゃん「でちょー」
カズヤ「青ちゃんは滑り台で速度計算してくれて、Tくんはスピードあげてくれたんだよ」
マリー「あらー!T君まで👹」
カズヤ「他のみんな手伝ってくれたよ」
マリー「あらーーあらーーー👹👹👹 カズヤも変なこと頼んじゃだめでしょ!」
カズヤ「ごめんなさい。でもママに会いたかったから」
マリー「そう素直にいわれると…今後は変なお願いをみんなにしちゃだめよー」
みんな「はぁい」
………
青ちゃん「カズヤ、神様が『ぶつかったりしたら困る子もでてきちゃうから、今度は順番ちゃんと守ってね』って言っていたよー」
カズヤ&みんな「神様ごめんなさーい」
カズヤ「そして、吹き飛ばしちゃった子。ごめんなさい」
青ちゃん「ママがこの話を書く時、今回の状況を間違えないように神様にビデオ電話してきいてきたんだけどー、その時のこと思い出して笑っていたから実は大丈夫だけどねー。ボク電話してエライでちょー」
マリー「ええ? わざわざきいてくれていたのね。ありがとう。てか、ビデオ電話って💦 相変わらずものすごく怪しい!」
………
Tくん「ここふしはスピリチュアルブログランキングに参加しています。」
青ちゃん「妖精水のプレゼントも楽しんでもらえてうれしいでーす。」
マリー「ほんとに届いているの?」
青ちゃん「うん。皆さんのところにいる妖精さん、パワーアニマルから、飲んだよー美味しかったぁって連絡きてまあす」
マリー「へえええ」
青ちゃん「引き続き配っていますので、またポチっとおねがいしまーす」
みんな「おねがいしまーす」
🐿🍄✨✨おしまい🐿🍄✨✨
うまれる前のキオク -17-
カズヤはおしゃべりをするようになった頃から、不思議な話をする子でした。胎内にいた頃の記憶を話し、そこに宿る前の記憶を話すことがありました。
ママのことを、生まれる前から知ってた。見ていた。ママのところに生まれたくて、でも順番を待ちきれなくて、生まれるのを待っているベビーの列から飛び出して、ママにつながる滑り台に乗っておりてきたんだ。
そんなことを話してくれたのでした。
🐿🍄✨✨
胎内記憶……色々調べてみると、親のことを生まれる前に見ていた。お空の上で親を決めて、滑り台を降りてきた。というのはよく話すことだそうです。何度も聞くと、知恵がついてきて、両親の反応を見て、喜ぶことを話しているという説もあるようです。カズヤは特に教えたこともないのに胎内の記憶、その前の記憶を話始めました。どれもとても細かい描写を話すので、私は面白がって否定せず聞いていました。
そこは、空の上の上、月や太陽、遠い宇宙超え、更にはるか遠く、とても良いところで、みんなが幸せに住んでいて、欲しいものは何でも手に入り、お世話をする羽のついた人がいたそうです。みんなはただheartのような存在だそうです。
心、魂ってことなのかな。
カズヤはそこでの生活にすぐ飽きてしまうらしく、神様に頼んで何度も生まれてきていたそうです。人はそろそろ生まれても良いよという時期になると、滑り台がある場所に移動し、優しい人が、『降りて良いよ。』とか、『ここに並んでね。』と教えてくれるそうです。
欲しいものは何でも配給され、不自由のない生活。ですが、一応お金の様なものは存在していたと言っています。天国のお金は、どれだけ生まれてきた時に良いことをしたか、天国で良いことやお仕事をしたかということで増えるそうです。信じられない話ですが、カズヤは沢山のお金を天国では持っていたようです。
「まあ、今も天国の銀行にボクのお金あるんだけどね」
と、変なことも時々言います。ほんとですか?
また、そこには神様のような存在、魔法が使える動物や妖精さん天使、も住んでいて、あるところでは、神様がつくった動物や神様に近い存在が住む場所があり神様がみまもっているのだそうです。神様がつくった『愛する存在』が住む場所。
「えー? オリ? オリなんてないよ! ペットショップじゃないんだから、うーん。保育園とかそういうのとも違うんだよねー。ただ神様がつくった子が育つ場所。えー! ママ、牧場じゃないよ。飼っているんじゃないから、難しいかな? 神様がつくった子が自由にいる場所なの」
と言われても、なんとも想像できません。
そして、その子達を引き取って神様の代わりに育てることができるのだそう。カズヤはそこに行き、お金を払ってある子を引き取ってきたのだとか………。また、お金を払う人と払わない人もいるとか、うーん、あまり決まりはないってこと?
カズヤが選んだのは、一見弱そうだったけど、一番お値段が高い子だったそうです。
えー💦 その子と目があって君だと思った! とか、運命的な出会いをしたとか、そんなのじゃないんだ?
とカズヤに言うと、
「だって、一番値段が高いってことは、一番パワーがありそうでしょ」
ですって、
そんな選び方はどうなの? という感じですが、そうして一緒に滑り台を降りてきたのが、見た目は青いリス。高額パワーアニマル。青ちゃんだったのです。
天国で買う以外にも龍やパワーアニマル妖精と出会う方法はあるようなのですが、この話は長くなりそうなので割愛。
そして、記憶の話はまだ続きます。他に何匹かの子もカズヤと一緒にきたんだけど……その出会いはまたお話しますね。
🐿🍄✨✨ここふし雑談部屋🐿🍄✨✨
青ちゃん「カズヤー! ひどーい。ひどーい。値段高いからボクを選んだのー?」
カズヤ「うん。だけど。青ちゃんやっぱりすごいパワーじゃん。ボクの勘当たりだね。青ちゃん、何でもできるし、頼りになるよ。」
青ちゃん「でちょー。ボクすごいの。」
マリー「あ、単純……」
カズヤ「青ちゃんって名前は、青いから青いリスちゃんって呼んでいて、そのまま青ちゃんってなったんだよ。」
マリー「名前もまた簡単に決めたんだね」
カズヤ「わかりやすいでしょ」
青ちゃん「もう、カズヤひどーい。色々雑すぎる!」
マリー「でも、青って素敵な色だよ。ママは青ちゃんすきだよ」
青ちゃん「でちょー。ママ大好きー」
カズヤ「あ、単純………」
………
Tくん「はじめまして、ボクはTくん、今回は出てこなかったけど、カズヤと一緒に降りてきました。お調子者の青ちゃんだけど、なかなか、優秀です。ここふしのみんな共々よろしくね」
Mちゃん「ここふしはスピリチュアルブログに登録してます。ランキングポチっとしてもらえると、妖精水が届きます。」
青ちゃん「妖精水の使い方は、『瓶の妖精水を飲んでもいいよーっ』て、みんなのおうちのパワーアニマルさんや妖精さんに話しかけて、渡しても良いし。自分で飲んでもOKです!」
カズヤ「人間がこれを飲む方法は、目の前にあるものを飲むだけ」
マリー「カズヤ、説明が雑すぎるー。それではママでもできません!」
カズヤ「妖精水の瓶をあけて、飲むイメージをしてみてね! 第三の目をつかえば見えると思います。ママはみえなかったけどね。」
マリー「うーん。この企画怪しい。怪しすぎるよー💦」
青ちゃん「何本かはもう転送されて届いているから問題なーし!」
カズヤ「みなさん、ありがとー」
みんな「では引き続きポチっとよろしくお願いしますー。まったねー」
青ちゃん「ここふしの感想は Twitter #ここふし で待ってまー―す。」
🐿🍄✨✨~おしまい~🐿🍄✨✨
妖精の涙の使い方 -16-
翌朝、カズヤは「ママおはようー。妖精さん達も起きているね。みんな、ママに『おはよー』って言ってる」といいながら起きてきました。
あらら、今日も何かが見えているのね💦 となんとも言えない気持ちになります。
「ママ、今日は妖精さん何人かぼくと一緒に学校に行くって、あとの子はママと一緒にいたいって、ママ一緒にいていい?って聞いてるよ。」
ええ!? 妖精さん学校にいくの? しかも、ママ、日中妖精さんと一緒に過ごすの、みえないし、怖いんだけど………。
と思いながらも、私は答えました。
「うん。いいけど、何するの?」
「妖精さん達、ママとくっついて一緒に過ごしたいんだって、あと、ママが食べてるごはん食べていーいって?」
「うん。いいよー」
昨日の話からも、妖精さん達お腹空いている子が多そうなイメージでした。
一緒にいるんだもんね。お腹空いているのはかわいそうだよね。
そしてカズヤは学校にいきました―――。
最近、カズヤの言動に悩みすぎていたのか、夜も眠れないことが多く、その日は頭痛があって、それもかなりひどい痛みでした。薬を飲んでも効かずフラフラ。ユリをやっとのことで園に送り、家のことをなんとか一通り片付けたあと、割れるような痛みに耐えながらソファーにすわると、そのままソファーで眠ってしまっていました。
少し経つと薬がきいてきたのか、楽になっています。
よかった。これならなんとか動けそう。
そして、午後になり、カズヤが帰ってきました。
カズヤは家に入るなり言ったのです。
「ママ、なにこれ。家が水浸しなんだけど💦 どうしたの?」
水なんてどこにもありません。水拭きだって今日はしてないし、お昼もたべられないくらいでした、カズヤは何をいっているんだろう。
すると、カズヤはまた誰かと話をしはじめたのです。そして、
「ママ、今日具合悪かったの?」
カズヤがそんなことを聞いてきました。
「うん。だいぶ頭がいたくて、少しねちゃっていたのだけど、なんで?」
「家にいた妖精さん達、ママが家にいて倒れちゃったって『ママが死んじゃーう!』って大泣きしたみたいだよ。妖精さんの涙で家の中にすごい水が溜まってる。僕の膝の高さまで溜まっているよ」
「ええええ💦」
確かにかなり痛みが酷かったけど、倒れるようにソファーに行ったけど、死なないよ! 大丈夫だよ!
「今はみんなでポンプみたいなので、ジューって吸ってる。今日のシャワーにするって」
ほおおお、またまた面白いことを………。涙もつかえるなんて便利ね。
「妖精さん達の涙ってこんな小さいのに、こんなに溜まるまで泣くなんて、妖精さんたち、なんか大げさって言うか、やりすぎだよね」
そういってカズヤは笑っています。妖精さんの涙は鉛筆で点をつけるぐらいの大きさなのだとか、それは、かなりすごい泣き方だわ。そして、やっぱり今日は私と一緒にいたのねえ。すっかり懐かれちゃっているわ。
そう思っているとカズヤは面白いことを話し始めたのです。
「ママ、ぼく生まれる前、ママのところに来るとき、空の上の上の方から滑り台で降りてきたって言ったでしょ?」
「うん。確かそこにいた神様がまだ早い! ダメ―っていうのに、カズヤはママのところに行くーって降りてきちゃったって話しだったよね?」
そうなのです。カズヤは話し始めたころから、胎内記憶、そして生まれる前のどこかの記憶を話すことがあったのです。といっても、私はよくあるこどもの妄想だと思っていたのですが………
「今日、この子と話していて、たぶんあれは天国なんだと思うけど………、この子と会った時のこと思い出したの」
カズヤは自分手のひらを指差してそういいました。
え? そこに誰かいるの? 誰ですかー?
それは、カズヤが『青ちゃん』と出会うことになる。遠い遠いお空の上にいたころのお話でした。
🐿🍄✨✨ここふし雑談部屋🐿🍄✨✨
青ちゃん(Aちゃん改め)「うひゃー、僕とうとう登場ー!」
カズヤ「よかったねー。ってまだ名前だけだけど」
マリー「うん。まだ手のひらにのっているだけだけど」
青ちゃん「でも名前も出てきたし、人気者になっちゃうー」
マリー「どうかなー」
青ちゃん「えー? 僕えらいの。ポチっとしたら妖精水届くようにちゃんとしかけつくったの♡」
マリー&カズヤ「すごい!!」
青ちゃん「でちょー! ポチっとすると、読者様の画面前に、妖精水入りのビンが届くの、それをお家の妖精さんやパワーアニマルさんにあげてもよいし、読者様が飲んでも! 100本用意しましたぁ」
マリー「妖精の涙はいってないよね? 大丈夫?」
青ちゃん「そんなことしないよー! 妖精の涙はシャワーにしか使ってないから」
カズヤ「妖精水は神様から妖精さんやパワーアニマルへ届くパワー水なんだよ」
マリー「へー、なかなかありがたい。あれ? でも某所で余っているという噂も…」
カズヤ「有効活用大事。良いパワーだからいいんじゃない? あれ味ないんだよね。無味無臭でパワーだけという」
マリー「妖精の点滴みたいな感じ?」
Mちゃん「妖精水は地域によってパワー違うと思うから、みんな試してみてね!」
マリー「わあ、Mちゃんどうしたの? 最近でてこなかったじゃない?」
Mちゃん「お仕事にいって、神様とお話したり、忙しかったの」
マリー「ううう。いつもお仕事ご苦労様。いつもありがとう、Mちゃん」
………
Mちゃん「ではそろそろおしまいにします。ここふしはスピリチュアルランキングに登録しています!」
青ちゃん「今回からみんなところに妖精水が届きます、青い瓶で送るからね!」
マリー「青い瓶…ほおお。素敵」
青ちゃん「届いたら教えてねー!」
Mちゃん「ツイッターも始めたのでよろしくおねがいしまーす」
みんな「よろしくおねがいしまーす。まったねー」
🐿🍄✨✨~おしまい~🐿🍄✨✨
妖精さんたちとスヤスヤ -15-
その後、私たちは、お風呂に入り、ベッドに向かいました。
まだ部屋の片づけが終わってないけど、みえないものが、家にいる。この部屋にもいる。という話に、私はとても不安な気持ちになっていました。
リビングに、一人でいたくない💦
「カズヤ、ユリ、今日はお片付けに戻らずに、ママこのまま寝ちゃおうかな」
「やったー! 」
いつもは子供たちが眠ると布団から出て片付けに戻っていたのですが、今夜は一緒にいられるとわかり2人は大喜びです。
すると、
「ねえ。ママ。妖精さんたちも『一緒に寝たい。』って」
「どういうこと? 」
「ベッドでママと一緒に寝たいだって」
まさか今日はベッドも一緒とは………。
「いいけど、今まではどこで寝ていたの? 」
「みんなのお部屋があって、そこでギュウギュウで小さくなって寝ていたんだって、今日はママと一緒にベッドでねたいんだって」
ギュウギュウで寝るとパワーの消費も激しいとのこと、それにしても妖精さん達、話ができるとずいぶん可愛いことを言って甘えるようになるのね。
私は先に布団をかけて横になっていたカズヤとユリの間に入ります。
「ママ。妖精さん、つぶしているよ。」
ごめーん。でも仕方ない💦 どこにいるかわからないんだから。
私はゆっくりとベッドの上を移動しながら、横になりました。
すると
「え? お腹が空いたの? うん。うん。わかった」
といって、薄暗い中、カズヤが急に手のひらを祈る形にして、それをふくらませるような動作をしました。
「カズヤ、なにしているの?」
「妖精さん達のごはん作ってる。おなかすいたんだって」
まだお腹が空いている子がいて、ごはんをつくって作ってほしいといっているようなのです。私はゾッとします。得体の知れないものにカズヤの生気をとられてるとか、そんなんじゃないよね? カズヤ、生きるパワーとかなくなってないよね。
「違うよ。今日のぼくの残っている力をあげるんだよ。明日の朝になったら、また僕元気になってるよ」
カズヤは横になったまま上を向き、見えないボールのようなものをつくり、それを、はい、はいと言いながら、だれかに渡していきます。
するとユリも「私もつくりたーい」と言い始めました。
私もつくってみようかな。
私とユリはカズヤをまねて、手を合わせました。パワーのボールねえ。ううううーん。
すると
「あ! ママできているね。ユリも小さいのが出来てる。」
やった。出来ているのね。
「だんだん大きくなってきた! よし僕も手伝うよ」
暗闇の中、横になり手を上にむける親子………相当、怪しい。怪しすぎよ。
そう思う気持ちはあるけれど、真剣な表情のカズヤに私は言わずに、うううーんを続けます。
「もういいって、みんな喜んでいるよ」
全くパワーのボールみえなかったなぁ、と思いながら私は手をおろします。
「いっぱいできたから、明日のお弁当にするって」
ほおお、お弁当に、それはいいね………。って、妖精がお弁当………。本当に?
「この子は、もう眠いって言ってる。ここの子もう寝てるよ。かわいいね」
私たちにくっついて眠る妖精さんたち、私にはまったく見えないけど、怖いものじゃなくて、もしかしたら、守ってくれたりしているのかな?
しかし、今日は本当に疲れた。なんだかぐったり………。
カズヤとユリ、そして見えない妖精さん達が良い夢を見られますように………
いつものおやすみ前の言葉を3人で唱えます
『ごめんね。ありがと、愛している、許してね、大好き』
みんなでギューしてみんなの幸せを祈りながら、私もその日はいつの間にか眠っていました。
🐿🍄✨✨
Aちゃん「あれ? まだぼく登場してない。なんでー?」
カズヤ「だってAちゃん、この時もうグースカ寝ちゃってたよ」
Aちゃん「いっぱいパワー使ってつかれちゃったの」
マリー「料理も作ったし誘導もしていたし花火も打ち上げたし大変だったんだよね。エライ、エライ」
Aちゃん「でちょー(訳:でしょー)」
………
カズヤ「そういえば最近このコーナー人気なんだよね」
マリー「そうみたい。みんなのこと想像できるし、楽しいって言ってくれているよ」
Aちゃん「そこでー僕たち考えました。日頃のポチッを感謝して、ランキングポチしてくれた方にはなんとー!!! 妖精水プレゼント企画―!」
マリー&カズヤ「おおお!?」
Zちゃん「某所で余っているからって、読者に押し付けてるって………」
Aちゃん「ちがーう。妖精水は僕たちのパワーになる大事な水なの。みんなのうちにいる妖精さんたちも飲めるしいいこと沢山なの」
カズヤ「人間もイメージして飲めば、パワーアップするんだよね」
マリー「ねえ。相変わらず。ものすごく怪しいのだけど………」
Aちゃん「そんなわけで、僕皆さんに配布できるように研究室こもります。みんなあとはよろしくう」
………
N先生「そんなわけでして、ここからはわたくしが、進行させていただきます」
Bちゃん「『ここふし』はブログランキングに参加しています」
N先生「下にある画像を押してもらえると、私も生徒たちも喜びます。ご協力お願い致します。」
カズヤ「N先生いいねー!」
マリー「せーの!」
Aちゃん「次回からプレゼントあげまーす。でも今回もよろしくですー」
カズヤ「Aちゃん、研究室からでてきたの?」
Aちゃん「シメはぼくーでしょー」
みんな「ぱちぱちぱち、みなさん、よろしくおねがいしまーす」
妖精花火の秘密は -14-
カズヤ、ユリそして私は夕食を食べながら、いつものように今日学校や園であったこと、そして、妖精が見えた事を話していました。
すると急にカズヤが あっ!聞こえる というのです。
「花火みたいな、ドーンって音が聞こえるよ」
何も聞こえないよと告げると、カズヤはどうして、こんな大きな音が聞こえているのにと首をかしげます。ユリは「ユリなにもきこえなーい。お兄ちゃんずるーい」と言い始めました。
私たちに何も聞こえないということは………妖精の花火ってことだよね。
「ね。パーティ終わったのかな? ゼリーの様子見てみる? 」
そうして、私たちは寝室に行きドアを開けました。ゼリーは減ることは無くそのまま。小さくなった気もするけど、それは気のせいというレベル。ほんと食べたの? 不思議に思っていると、カズヤは中からパワーをとって食べたらしいというのです。
みえないものはみえないものが食べ物ってことなのね………。
私はそれを片付けにキッチンに戻りました。そのまま食事を片付けはじめます。すると、しばらく寝室に残って様子を見ていたカズヤが戻ってきました。
「花火。終わったよ。面白かった。火をつかっているんじゃないんだね。人間の花火をまねているのかな、ただ電気みたいなのを、花火みたいな形に光らせているだけだったよ」
中心は青、その周りは黄色、最後の周は赤で順に光って、花火のように見せているのだとカズヤは言います。
クリスマスの電飾みたいな感じかな? 面白い。それで花火の真似しているんだね。
「わあ、みんなこっちにきたよ。今日はここにこのまま家にお泊りするって言ってる」
えー💦 自分のお家に帰らないの?
そしてカズヤは、みんながママのところにきて、「ありがとーありがとー」って言っている。というのです。
ゼリーをあげただけなのにそんなに喜んでもらえるなんて………。嬉しくなっちゃうな、そう思っていると。
「ね。ママ、みんながママのこと、自分もママって呼んでいいって、それとママにくっついてもいいっていってるよ。」
「え? なんで?」
「ママのこと好きなんだって、今日まで遠慮してたみたいだよ」
想像してしまうと、なんだか可愛いくなってきます。
私が『いいよ』というと。
「うわっ! みんないっぱいあつまってきた」
心底驚いているような表情をするカズヤ。
相変わらず、私には何も見えず。感じることはできませんでした。
「ママ。この子、ナデナデしてーって言ってる」
どこどこ? と左右に顔を振ると
「ここ」
とカズヤは目の前のやはり何もない空間を指差して、このくらいの子と親指と人差し指でサイズを教えてくれます。
妖精さんってものすごく小さいのね。
みえない子を撫でるって難しいなって思いながらも、その空間の上で、人差し指を横に振りました。
すると、カズヤが大笑い。
「面白ーい! あー、きもちいーって、ポトッて落ちて行った」
ええ? それほんと?
「みんな、次はわたしーやってーって並んでるよ」
よし、まかせた。私は指を続けて、振ります。いや。まどろっこしい、もう一気に撫でるかな、私は今度は手のひらを小さく横に振りました。
「次々、おちていくー。おもしろーい。」
妖精ホイホイみたいだわ。とそれを想像して面白くなってきます。
するとユリが、ずるーい。ユリもナデナデしてほしいーと甘えてきます。
「わかった。わかった。じゃあみんな全員いらっしゃい。みんなギューしよ」
私は腕を大きく広げました。
「ママ好き、ぎゅー」
カズヤも一緒にギューしてきます。
「妖精さんたちみんなもぎゅーしてる。ママなんだかピカピカしているよ」
カズヤは多分たくさんいる妖精さんをみながら、辺りを見回してニコニコしています。子供達のあたたかな体から幸せが広がっていきます。
そして私の頭の中には私になでられ「うひゃーきもちいいっ」といいながら落ちていく妖精さんのイメージがふんわりと浮かんで消えていきました。
🐿🍄✨✨
Aちゃん「ジャジャジャジャーン。ぼく登場。」
マリー「どこに?」
Aちゃん「あれ? 僕この時ずっと寝室にいて花火と料理の片付けしてたのに…ひどーい。僕より先にみんなママとギューしているなんてー💦」
マリー「はい。頭よしよしー」
Aちゃん「うひゃーぁぁぁ」
カズヤ「あ、おちていったー」
………
Aちゃん「ママあのね。急遽お食事つきパーティになったのは、カズヤがみんなを見えるようになったからだよ。僕が、パーティを変更したんだよね」
カズヤ「妖精ちゃん達、よくパーティと花火やっているよね」
Aちゃん「うれしいことあるとやりたくなっちゃうのー」
マリー「よくやってるとかじゃないよね。ほぼ毎日花火してるよね? 」
Aちゃん「えへへ、ばれたかー」
………
マリー「それではいつものをおねがいしまーす」
Aちゃん「きょうはKちゃんと、Wちゃんにきてもらいましたぁーぱちぱちぱち」
Kちゃん「ぴょんぴょんぴょん、ぼくたちのブログはランキングに登録しているよー」
Wちゃん「二つあるので、二つ押してください」
マリー「え? ふたつ押すの?」
Aちゃん「そー! せーの」
みんな「よろしくおねがいしまーす」
おしまい
🐿🍄✨✨