ここは不思議な合流所

不思議で可愛い存在がみえるようになった家族のお話

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妖精花火の秘密は -14-

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/m/mariasylph/20210523/20210523201156.png カズヤ、ユリそして私は夕食を食べながら、いつものように今日学校や園であったこと、そして、妖精が見えた事を話していました。

 すると急にカズヤが あっ!聞こえる というのです。

 「花火みたいな、ドーンって音が聞こえるよ」

 何も聞こえないよと告げると、カズヤはどうして、こんな大きな音が聞こえているのにと首をかしげます。ユリは「ユリなにもきこえなーい。お兄ちゃんずるーい」と言い始めました。

 私たちに何も聞こえないということは………妖精の花火ってことだよね。

 「ね。パーティ終わったのかな? ゼリーの様子見てみる? 」

 そうして、私たちは寝室に行きドアを開けました。ゼリーは減ることは無くそのまま。小さくなった気もするけど、それは気のせいというレベル。ほんと食べたの? 不思議に思っていると、カズヤは中からパワーをとって食べたらしいというのです。

 みえないものはみえないものが食べ物ってことなのね………。
 私はそれを片付けにキッチンに戻りました。そのまま食事を片付けはじめます。すると、しばらく寝室に残って様子を見ていたカズヤが戻ってきました。

「花火。終わったよ。面白かった。火をつかっているんじゃないんだね。人間の花火をまねているのかな、ただ電気みたいなのを、花火みたいな形に光らせているだけだったよ」

 中心は青、その周りは黄色、最後の周は赤で順に光って、花火のように見せているのだとカズヤは言います。

  クリスマスの電飾みたいな感じかな? 面白い。それで花火の真似しているんだね。
「わあ、みんなこっちにきたよ。今日はここにこのまま家にお泊りするって言ってる」

 えー💦 自分のお家に帰らないの?

 そしてカズヤは、みんながママのところにきて、「ありがとーありがとー」って言っている。というのです。

 ゼリーをあげただけなのにそんなに喜んでもらえるなんて………。嬉しくなっちゃうな、そう思っていると。
「ね。ママ、みんながママのこと、自分もママって呼んでいいって、それとママにくっついてもいいっていってるよ。」
「え? なんで?」

「ママのこと好きなんだって、今日まで遠慮してたみたいだよ」

 想像してしまうと、なんだか可愛いくなってきます。
 私が『いいよ』というと。

「うわっ! みんないっぱいあつまってきた」

 心底驚いているような表情をするカズヤ。

 相変わらず、私には何も見えず。感じることはできませんでした。

 「ママ。この子、ナデナデしてーって言ってる」

 どこどこ? と左右に顔を振ると
「ここ」
 とカズヤは目の前のやはり何もない空間を指差して、このくらいの子と親指と人差し指でサイズを教えてくれます。
 妖精さんってものすごく小さいのね。
 みえない子を撫でるって難しいなって思いながらも、その空間の上で、人差し指を横に振りました。

 すると、カズヤが大笑い。

「面白ーい! あー、きもちいーって、ポトッて落ちて行った」

 ええ? それほんと?

「みんな、次はわたしーやってーって並んでるよ」

 よし、まかせた。私は指を続けて、振ります。いや。まどろっこしい、もう一気に撫でるかな、私は今度は手のひらを小さく横に振りました。

「次々、おちていくー。おもしろーい。」
 妖精ホイホイみたいだわ。とそれを想像して面白くなってきます。

 するとユリが、ずるーい。ユリもナデナデしてほしいーと甘えてきます。

「わかった。わかった。じゃあみんな全員いらっしゃい。みんなギューしよ」

 私は腕を大きく広げました。

「ママ好き、ぎゅー」

カズヤも一緒にギューしてきます。

妖精さんたちみんなもぎゅーしてる。ママなんだかピカピカしているよ」

 カズヤは多分たくさんいる妖精さんをみながら、辺りを見回してニコニコしています。子供達のあたたかな体から幸せが広がっていきます。
 そして私の頭の中には私になでられ「うひゃーきもちいいっ」といいながら落ちていく妖精さんのイメージがふんわりと浮かんで消えていきました。

 
🐿🍄✨✨

Aちゃん「ジャジャジャジャーン。ぼく登場。」

マリー「どこに?」

Aちゃん「あれ? 僕この時ずっと寝室にいて花火と料理の片付けしてたのに…ひどーい。僕より先にみんなママとギューしているなんてー💦」

マリー「はい。頭よしよしー」

Aちゃん「うひゃーぁぁぁ」
カズヤ「あ、おちていったー」

………

Aちゃん「ママあのね。急遽お食事つきパーティになったのは、カズヤがみんなを見えるようになったからだよ。僕が、パーティを変更したんだよね」

カズヤ「妖精ちゃん達、よくパーティと花火やっているよね」

Aちゃん「うれしいことあるとやりたくなっちゃうのー」

マリー「よくやってるとかじゃないよね。ほぼ毎日花火してるよね? 」

Aちゃん「えへへ、ばれたかー」

………

 
マリー「それではいつものをおねがいしまーす」

Aちゃん「きょうはKちゃんと、Wちゃんにきてもらいましたぁーぱちぱちぱち」

Kちゃん「ぴょんぴょんぴょん、ぼくたちのブログはランキングに登録しているよー」

Wちゃん「二つあるので、二つ押してください」
マリー「え? ふたつ押すの?」

Aちゃん「そー! せーの」

みんな「よろしくおねがいしまーす」

 

おしまい

🐿🍄✨✨

 

 

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