ここは不思議な合流所

不思議で可愛い存在がみえるようになった家族のお話

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猛獣の住む?町 -3-

 それから数日経ったある日のこと
カズヤがすごい勢いで玄関の扉を開けて入ってきました。ハアハアと肩で息をしているカズヤにいつも通り

「おかえりー!」
と声をかけると。
「ママ! ○※△*に追いかけられた! 僕走って逃げて帰ってきたよ😱」

 一瞬、友達に追いかけられた? なんて思った私、

「ん? カズヤ、お友達と喧嘩でもしたの?」
「ちがうよ! ライオン!」

 はい? ライオン? がこの町にいるのですか?
 最近変なことばかり言うカズヤに呆れていたこともあって、私は
「はい、はい、手を洗ってねー」
と言って、おやつを用意し始めました。

「ママ、ほんとなんだよ。ねーってば💦」

「カズヤ、あのね、ライオンがいたらもっとみんな大騒ぎしているでしょ。今緊急メールがきたり、放送されたりしてないじゃない。カズヤ、大きな犬を見たとかじゃないの?」

「でも、マサキくんも今日ライオン見たって言ってたよ。」

「ええ? マサキくんもライオンみたって言っていたの? うーん。大きな犬が逃げちゃったのかしら………。」

 大きな犬が放し飼いされていたら怖いわね。と思いながら、時々、大型犬が檻から逃げたなんてニュースがあったな、なんて思いだして、

「大きな犬って背中を見せると追いかけられるよね。ママも小さいころにね………」

という話をし始めると。

「ちがうよ! ママあれは、犬じゃないよ。ほんとに見たんだよ! 僕をみつけると追いかけてきたから怖くて、逃げてきたんだよ。すごい怖かった。顔の毛が派手なライオンだったよ💦」

  ライオンだと言い張るカズヤ、しかし私はカズヤの見間違えだと思い。話を切り上げました。その時は、またカズヤがこの話をすることになるとは、思いもしなかったのです。